[2L01-04] トリチウムプロセス

[2L04] 核融合中性子源A-FNSリチウムループ中に生成するトリチウムの移行評価

*小栁津 誠¹、太田 雅之¹、落合 謙太郎¹、春日井 敦¹ (1. QST)

キーワード：核融合中性子源、A-FNS、トリチウム、液体リチウムターゲット

現在概念設計活動を進めている核融合中性子源(A-FNS)では、液体リチウムターゲットに40MeVの重陽子を照射し、14MeV近傍にピークを持つ中性子を発生させる。この際、リチウムと重陽子や中性子との反応により、リチウム中にトリチウムが生成する。このトリチウムは、リチウム配管の透過を介しA-FNS施設の様々な箇所に移行することが想定される。そのため、本研究では、A-FNS定常運転状態におけるトリチウムの一次移行挙動評価と、必要なトリチウム処理系に関する検討を実施した。トリチウムの一次移行挙動評価の結果、生成するトリチウムのほとんどは液体リチウム純化系の水素トラップあるいはコールドトラップに移行し固定化される一方で、配管等を透過し、ループ建屋内や真空排気系に移行することを明確にし、その評価数量を用いてA-FNSリチウムループ建屋に必要なトリチウム処理容量および排気風量の評価を実施した。