2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[2L10-15] 固体/液体増殖材

2019年9月12日(木) 14:45 〜 16:20 L会場 (共通教育棟 2F E22)

座長:向井 啓祐(京大)

15:00 〜 15:15

[2L11] Li2TiO3のCO2吸収特性に及ぼす含有Li2Oの影響

*秋田 佑馬1、山本 真旭1、谷池 晃1、古山 雄一1 (1. 神戸大学海事科学部海事科学研究科)

キーワード:ブランケット候補材料、Li2TiO3、CO2吸収特性

固体ブランケット候補材料であるLi2TiO3は、室温で大気中のCO2を吸収することが知られている。Li2TiO3はCO2を吸収した後、材料表面にLi2CO3の層を生成する。また、Li2TiO3はH2Oと反応しないとされているが、過去の研究から湿潤空気下ではCO2吸収量が増加することが確認されている。一方、試料作製時の焼結条件においてLi2CO3が分解され試料内にLi2Oが生成される可能性が報告されている。そこで、本研究では湿潤空気下におけるLi2TiO3のCO2吸収量の増加がLi2Oによるものであると考え、試料中のLi2OがLi2TiO3のCO2吸収特性に与える影響を調べた。分析には非ラザフォード後方散乱分光法を用い、試料の元素組成の変化とCO2吸収量を調べた。