2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[2L19-23] 水素同位体挙動

2019年9月12日(木) 17:10 〜 18:30 L会場 (共通教育棟 2F E22)

座長:片山 一成(九大)

17:10 〜 17:25

[2L19] QUEST2018A/Wでプラズマ曝露したタングステン中の水素同位体滞留とプラズマ放電条件との相関

*小池 彩華1、仲田 萌子1、趙 明忠1、孫 飛2、和田 拓郎1、山﨑 翔太1、吉田 直亮3、花田 和明3、大矢 恭久2 (1. 静大院、2. 静大理、3. 九大応力研)

キーワード:タングステン、クエスト、プラズマ照射、水素同位体滞留挙動

核融合炉のプラズマ対向壁材料であるタングステン中における水素同位体滞留挙動の解明は、燃料リサイクリングや安全面の観点において必要不可欠である。本研究では、QUEST2018年秋冬キャンペーンにて高温で長時間放電プラズマに曝されたタングステン試料に対して、透過型電子顕微鏡(TEM)による試料表面の観察及びX線光電子分光法(XPS)での化学状態測定を行った。また、昇温脱離法(TDS)を用いて水素同位体滞留挙動を評価する。さらに、短時間放電を行った2017年秋冬キャンペーンや2018年春夏キャンペーンの結果と比較することで長時間放電がタングステン壁に与える影響を評価し、プラズマ放電条件、表面状態、水素同位体滞留挙動の3つの相関を検討する。結果、試料位置と放電条件によって壁の損傷量や不純物堆積挙動が大きく異なることが示唆された。今後TDSを行い水素同位体滞留の挙動を解明し、プラズマ条件や表面状態との相関を図る予定である。