2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2M04-06] ライブラリ、中性子束計算

2019年9月12日(木) 10:20 〜 11:10 M会場 (共通教育棟 3F A31)

座長:原田 正英(JAEA)

10:35 〜 10:50

[2M05] TENDL-2017の荷電粒子入射ファイルの中性子生成データの問題点

*権 セロム1、今野 力2、太田 雅之1、佐藤 聡1、春日井 敦1 (1. QST、2. JAEA)

キーワード:A-FNS、TENDL-2017、荷電粒子入射ファイル、中性子生成データ

核融合中性子源A-FNSは40MeVまで加速した重陽子を液体リチウムターゲットに入射させ、Li(d,xn)反応で発生する中性子を利用する施設である。A-FNS核解析には中性子入射核データのみならず、d入射核データの精度が大変重要である。A-FNSの核解析の先行研究で、公開されているTENDL-2017の重陽子入射の3種類のENDFファイル(TENDF, 2 special ENDFファイル)の生成中性子のエネルギースペクトルが大きく異なることを見つけた。この問題はTENDL-2017の荷電粒子(陽子、重陽子、アルファ粒子)入射ファイルの全核種で起こっている可能性がある。本発表では、これらの問題について詳細に報告する。