2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[2M15-19] 医療用RI

2019年9月12日(木) 16:05 〜 17:30 M会場 (共通教育棟 3F A31)

座長:明午 伸一郎(JAEA)

16:20 〜 16:35

[2M16] 89Zr生成を目的とした89Y箔への重陽子照射における生成断面積の測定

*坂口 理哉1、合川 正幸1、齋藤 萌美1、右近 直之2、小森 有希子3、羽場 宏光3 (1. 北大、2. 福島県立医科大学、3. 理研)

キーワード:ジルコニウムー89、PET、重陽子入射反応

89Zrは陽電子放出核であり、その半減期の長さや化学的性質などから免疫PETと呼ばれる新たなPET技術に用いられる放射性核種の有力な候補として世界的にも近年大きな注目を集めている。89Zrの生成ルートは多岐にわたるが、関連する先行研究の少なさやデータ不足から最良の生成手法の決定を行うのは未だに困難な状況にあり、更なる実験や研究が求められている。我々はその数ある生成ルートの中でも、副生成物による影響を考慮して単核種元素である89Y箔を標的とした重陽子照射による89Zr生成に着目して研究を行った。本発表ではこの反応について、理化学研究所で行った実験により得られた結果の報告を行う。