16:50 〜 17:05
[2M18] Dy標的へのアルファ粒子照射による166Hoの励起関数測定
キーワード:ホルミウム166、ジスプロシウム、アルファ粒子、励起関数、断面積
近年、166Hoは肝臓がん治療で用いられる放射線塞栓療法に応用可能な新しい放射性核種として注目されている。166Hoは従来この用途に用いられてきた90Yと比較すると、ベータ線に加えてガンマ線も放出するという特徴のために、SPECT/CT等の診断技術と併用することで、より患者に適した治療計画が行えるようになると期待されている。166Ho は原子炉からの中性子を用いて製造されているが、加速器を用いた荷電粒子反応による製造を検討するための励起関数のデータは数が少ない。
本研究では理化学研究所のAVFサイクロトロンを用いて50MeVのアルファ粒子をDy箔に照射し、積層箔法及び放射化法を用いてnatDy(a,x)反応の励起関数を測定する。また、その結果からアルファ粒子を用いた166Hoの製造について検討する。
本研究では理化学研究所のAVFサイクロトロンを用いて50MeVのアルファ粒子をDy箔に照射し、積層箔法及び放射化法を用いてnatDy(a,x)反応の励起関数を測定する。また、その結果からアルファ粒子を用いた166Hoの製造について検討する。