2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2N01-04] ガンマカメラ1

2019年9月12日(木) 09:45 〜 10:50 N会場 (共通教育棟 3F A32)

座長:金 政浩(九大)

09:45 〜 10:00

[2N01] 形状可変型γカメラの開発と特性評価

*山岸 恵大1、高田 英治1、佐藤 優樹2、鳥居 建男2、浦風 和裕1 (1. 富山高専、2. JAEA)

キーワード:放射線計測、コンプトンカメラ、γ線、形状可変、egs5

狭隘な廃炉現場に存在する放射性物質分布のイメージングを行うため、自己形状を変えることが可能なコンプトンカメラを開発している。装置は傘のような形状を持ち、Ce: GAGGシンチレータとSi-PMからなる検出器:64個が配置されている。狭い箇所を通過するときは傘を閉じ、通過後は傘を開いてコンプトンカメラを構築し、測定する。密封線源(137Cs、60Co、22Na)を対象とした測定を行ったところ、単一および複数の線源を配置したときの線源分布を画像に再構成することができた。しかし、帰還困難区域において面的に広がった環境γ線の測定を行ったところ、有効イベントが少ないため統計精度が悪く、正確な分布情報を得ることができなかった。今後は、低線量率条件での使用のために、装置パラメータ、測定条件を再検討し効率向上を実現する。また、高線量率空間に適用する検出器パラメータを検討する。