[2N01-04] ガンマカメラ1

[2N04] 全方向コンプトンイメージングに基づく放射線源可視化・定量法の開発

(2)3次元再構成されたコンプトンイメージと可視光カメラ映像との合成による隠匿された放射線源の可視化

*石田 文彦¹、海老 秀虎¹、高田 英治¹、山岸 恵大¹、向 篤志²、金森 滉太朗²、富田 英生²、田村 雄介³、島添 健次³、原 真太朗² (1. 富山高専、2. 名大、3. 東大)

キーワード：全方向コンプトンカメラ、映像合成、拡張現実

核セキュリティ向上や原発廃止処理作業のための放射性物質探知用に，線源の位置，強度推定可能なコンプトンカメラシステムが開発されている．本研究では，効率的な探知の支援に向け，画像化した線源情報を可視光画像に合成するシステムを開発する．具体的には，全方向コンプトンカメラによる複数位置での測定結果から得られる3次元再構成コンプトンイメージとコンプトンカメラに併設された可視光カメラ映像を合成する．再構成されたコンプトンイメージの3次元情報を保持することで，可視光映像内に推定された3次元線源強度や検出器からの距離に応じた線源強度を表示できる．¹³⁷Cs線源を用いた実験を行い，検出器から見た特定方向・特定面内における推定線源強度分布を可視光カメラ映像に合成した．壁等により囲われた場合でも，推定された3次元線源強度分布と可視光カメラ映像の対比を行うことで隠匿された物質への探知を支援できることを確認した．