16:20 〜 16:35
[2N15] 原子炉ニュートリノモニター開発のための環境放射線測定(2)
キーワード:原子炉ニュートリノモニター、環境放射線測定、バックグラウンド
原子炉ニュートリノモニターは原子炉から発生する反電子ニュートリノを用いて、原子炉内部の稼働状況等の監視を試みる技術である。
これまでの研究では検出器を地下に設置しているため、宇宙線とそれに起因するγ線や中性子を低減した環境で測定しているが、検出器の本来の姿としては小型で移動可能なものを地上に設置できることが望ましい。しかしながら、地上測定におけるバックグラウンド(BG)が地下(テンドンギャラリー等)に比べて2桁程度高くなることが予想されており、目的を達成するためにはBG事象を低減する必要がある。
そのために、装置開発にあたっては、あらかじめ環境放射線測定を設置予定場所を含むいくつかの地点で行い、その結果を用いて遮蔽等を検討し原子炉ニュートリノモニターの設計を検討していく必要がある。
2018年の環境放射線測定では、電子回路の影響による信号波形の反射波などの問題点があり、大学敷地内および原子力発電所内で統一的な評価ができない状況にあった。本講演ではそれらの問題点に対する改善の取り組みと、現在開発を進めているニュートリノモニターのテスト機について発表する。
これまでの研究では検出器を地下に設置しているため、宇宙線とそれに起因するγ線や中性子を低減した環境で測定しているが、検出器の本来の姿としては小型で移動可能なものを地上に設置できることが望ましい。しかしながら、地上測定におけるバックグラウンド(BG)が地下(テンドンギャラリー等)に比べて2桁程度高くなることが予想されており、目的を達成するためにはBG事象を低減する必要がある。
そのために、装置開発にあたっては、あらかじめ環境放射線測定を設置予定場所を含むいくつかの地点で行い、その結果を用いて遮蔽等を検討し原子炉ニュートリノモニターの設計を検討していく必要がある。
2018年の環境放射線測定では、電子回路の影響による信号波形の反射波などの問題点があり、大学敷地内および原子力発電所内で統一的な評価ができない状況にあった。本講演ではそれらの問題点に対する改善の取り組みと、現在開発を進めているニュートリノモニターのテスト機について発表する。