2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[3B06-09] 核種分離、吸着・抽出技術2

2019年9月13日(金) 10:50 〜 12:00 B会場 (共通教育棟 1F C12)

座長:深澤 哲生(日立GE)

10:50 〜 11:05

[3B06] HONTA抽出剤を用いたMA回収プロセス開発のための構造解析

*岡田 諒1、渡部 創2、佐野 雄一2、新井 剛3、松浦 治明1 (1. 東京都市大学大学院、2. 日本原子力研究開発機構、3. 芝浦工業大学大学院)

キーワード:放射性廃棄物、HONTA抽出剤、EXAFS測定、マイナーアクチニド、ユウロピウム

高レベル放射性廃液に対して溶媒抽出法や抽出クロマトグラフィ法などによるマイナーアクチニドの工学的回収システムの開発が行われてきた。現在、群分離にDGA抽出剤、また相互分離にHONTA抽出剤を用いるプロセスが考えられている。これらの抽出剤はリンを含まないため、完全焼却処分が可能であり、二次廃棄物発生を低減することが可能である。放射性廃棄物の減容化・有害度低減のためには各抽出剤を用いたときの最適条件の確立は必要である。そこで本研究では、HONTA抽出剤を対象とし、測定元素はNd、Euで硝酸濃度をパラメータとして溶媒抽出法と抽出クロマトグラフィ法による試験を行い、ICP-OESによる分析やEXAFS測定を行うことで、各条件での吸着率、X線吸収スペクトル、対象元素周りの酸素配位数や原子間距離を求め、局所構造の硝酸濃度依存性や2つの方法による挙動の違いを調査した。