2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-3 原子力施設の廃止措置技術

[3C05-09] 解析、シナリオ評価、システム開発4

2019年9月13日(金) 10:35 〜 11:55 C会場 (共通教育棟 1F C13)

座長:木下 哲一(清水建設)

11:05 〜 11:20

[3C07] 東海再処理施設の廃止措置

(2)廃止措置工程の立案

*秋山 和樹1、田口 克也1、永里 良彦1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:再処理施設、廃止措置、スケジュール

東海再処理施設は,原子炉施設とは大きく異なり,せん断,溶解,抽出を行う主工場の他,放射性廃棄物を処理する施設・放射性廃棄物を貯蔵する施設等,管理区域を有する約30施設が有機的に連携する化学プラントである。また,当初,再処理運転の再開を想定していたことから,操業時の放射性廃棄物を処理しながら廃止措置をスタートする特殊性も有する。これらの特殊性を有する東海再処理施設の廃止措置の工程について検討を行った。 検討にあたっては,リスクの高い高放射性廃液の処理を優先事項とし,所期の目的を終了した4施設については先行して洗浄や除染に着手する一方,並行して放射性廃棄物の処理を行い,最終的に全施設の管理区域解除をエンドステートとする方針で進めた。検討の結果,核燃料物質及び放射性廃棄物のフロー等を考慮した約70年間の東海再処理施設の廃止措置工程を立案した。本発表では,70年計画の基本的な考えについて報告する。