[3F01-04] スクラビング・エアロゾル挙動

[3F04] ガス種の気液二相流動への影響

(2)ヘリウムガスと窒素ガスの単一気泡挙動

*斎藤 海希¹、金井 大造¹、西村 聡¹、西 義久¹ (1. 電中研)

キーワード：プールスクラビング、可視化観測、多視点観測、ヘリウムガス、窒素ガス

本研究では、原子炉過酷事故時の核分裂生成物（FP）放出量の予測精度向上を目的として、プールスクラビングによるFP放出量低減効果に着目している。プールスクラビングでは、気泡径が核分裂生成物（FP）除去効果に影響を及ぼすことが示されており、過酷事故解析コードにおける気泡径は、ノズル直径、流入流速、ウェーバー数を用いたモデルが用いられている。流入流速やウェーバー数では、ガス密度の項が存在し、これらは圧力場の影響による密度変化を考慮したものと考えられる。本研究では、等圧条件におけるガス密度の差の流動への影響評価を進めている。本報では、気泡間の相互作用が小さい単純体系におけるガス組成の流動影響評価システムの構築について報告する。