2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[3F05-08] 福島原発事故

2019年9月13日(金) 10:50 〜 12:00 F会場 (共通教育棟 2F C21)

座長:木野 千晶(エネ総研)

11:35 〜 11:50

[3F08] 炉心物質のペデスタル移行挙動に着目した1Fプラントデータの分析

圧力計、水位計、線量計などのデータに基づく炉心物質のペデスタルへの流出挙動の推定

*佐藤 一憲1、吉川 信治1 (1. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:デブリ移行、ペデスタル、デブリエンタルピー

福島第一原子力発電所1号機~3号機では、燃料をはじめとする炉心物質の一部が原子炉圧力容器を破ってペデスタル領域に落下したものと考えられる。圧力計、水位計、環境中の放射線量計、ライブカメラ映像などの情報を総合的に分析した結果、炉心物質のペデスタルへの主要な落下時間は、1号機が0.5時間以下、2号機が2時間程度、3号機が7時間程度と推定された。この落下時間の差はペデスタルへと流出した炉心物質のエンタルピーや質に密接な関連を持つと考えられ、ペデスタル移行燃料デブリの特性予測に有効な情報を与える。