2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[3F09-14] シビアアクシデント解析

2019年9月13日(金) 14:45 〜 16:20 F会場 (共通教育棟 2F C21)

座長:宇井 淳(電中研)

14:45 〜 15:00

[3F09] MAAP5.01コードによる2ループPWR解析の事故進展解析

その1:解析モデルの構築と事故シーケンスの選定

*青木 彦太1、柴田 拓1、佐竹 正哲2、西村 聡2、西 義久2 (1. 北海道電力、2. 電中研)

キーワード:過酷事故、MAAP、全交流電源喪失、LOCA

北海道電力と電力中央研究所で協力し、実機プラントデータに基づく、過酷事故解析コードMAAP 5.01のPWR2ループ解析モデルを構築した。モデル構築において、過酷事故時の格納容器の分割数の解析結果への影響を把握するため、サンプルファイルで採用されている5分割の解析モデルと、それよりも詳細に分割した7分割の解析モデルの二つのモデルを構築した。次に、作成した解析モデルを用いて過酷事故解析を行うにあたり、事故シーケンスの選定を行った。現在考えられているAM策のうち、格納容器破損に影響する事故シーケンスとして二つのシーケンスを選定した。一つは、全交流電源喪失に伴いECCSによる注水に失敗し、加圧器逃し弁の開操作を行う事故シーケンスとした。もう一つは、大LOCAが発生し、ECCEによる注水に失敗し代替格納容器スプレイのみ一定時間起動する事故シーケンスとした。