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[3F10] MAAP5.01コードによる2ループPWR解析の事故進展解析
その2:TMLB’とADCB'シーケンスでの格納容器分割数の影響
キーワード:過酷事故、MAAP、全交流電源喪失、LOCA
北海道電力と電力中央研究所で協力して構築した、実機プラントデータに基づく、PWR2ループの過酷事故解析コードMAAP 5.01の解析モデルを用いて、全交流電源が喪失し、ECCSによる注水に失敗する事故シーケンスと大LOCAが発生し、ECCSによる注水に失敗し代替格納容器スプレイのみ一定時間起動する事故シーケンスを対象として解析を実施した。解析においては、格納容器分割数を変更して解析を行った。どちらのケースにおいても、詳細に分割することにより、分割された各格納容器コンパートメントの室温をそれぞれ把握できることが確認された。また、炉内変化と格納容器内変化が相互に影響し合うため、事象進展に違いが生じることが確認された。このことより、不確かさ解析においては格納容器分割数の影響も考慮する必要があることがわかった。