2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 502-1 原子炉材料,環境劣化,照射効果,評価・分析技術

[3H01-06] 照射脆化

2019年9月13日(金) 09:30 〜 11:10 H会場 (共通教育棟 2F B21)

座長:若井 栄一(JAEA)

09:30 〜 09:45

[3H01] 分子動力学シミュレーションによるα鉄中のナノスケールき裂進展の評価

ナノき裂のエネルギー解放率臨界値に及ぼすき裂サイズの依存性

*阮 小勇1、陳 昱婷1、中筋 俊樹1、森下 和功1 (1. 京都大学)

キーワード:破壊、α鉄、分子動力学、平面状き裂、応力拡大係数、エネルギー解放率

本研究では、固体材料の破壊現象に対する照射欠陥の影響を調べるために、分子動力学(MD)シミュレーションを行った。α鉄結晶中にナノサイズの平面状き裂の導入し、この結晶を引張変形させた。き裂が進展し始める際の応力拡大係数の臨界値KICを求めた。また、Griffithの理論を参考に、応力拡大係数臨界値KICからエネルギー解放率臨界値GICを求めた。一般的なGriffith理論ではエネルギー解放率臨界値GICはき裂サイズによらないが、本研究で扱ったナノサイズき裂に対しては、サイズ依存性を示した。