2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 502-1 原子炉材料,環境劣化,照射効果,評価・分析技術

[3H07-09] シビアアクシデント

2019年9月13日(金) 11:10 〜 12:00 H会場 (共通教育棟 2F B21)

座長:橋本 資教(電中研)

11:10 〜 11:25

[3H07] 炉材料の微細組織と強度に対する過酷事故時の熱影響について

(1)格納容器鋼の微細組織及び強度変化の検討

*高橋 憲人1、橋本 拓実1、文元 太郎2、松形 光紀1、實川 資朗1 (1. 福島工業高等専門学校、2. 東京工業大学)

キーワード:福島第一原子力発電所、廃炉措置、格納容器鋼の強度、温度履歴の効果、破壊靭性、微細組織

過酷事故により原子炉機器は損傷を受けたと考えられる。また溶融燃料により加熱された材料は、注水により様々な速度で冷却されたであろう。本研究では原子炉格納容器鋼の微細構造及び強度に対する加熱/冷却条件の影響を検討している。700℃程度の温度での時効材では破壊靭性値を増加したが、降伏応力が30〜40%減少した。急冷材では、冷却速度に従って破壊靭性値が減少した。また、デルタフェライト領域への加熱により硬さが増加した。微細組織の詳細について報告する。