2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[3I06-09] 蒸発・乾固1

2019年9月13日(金) 10:55 〜 12:00 I会場 (共通教育棟 2F D21)

座長:飯塚 政利(電中研)

11:25 〜 11:40

[3I08] 六ヶ所再処理施設における蒸発乾固発生時の対策について

(3)重大事故等の蒸発乾固に対する対策

*川村 慎1、赤石 悠輔1、奥田 遼平1、不破 正嗣1、瀬川 智史1 (1. 日本原燃(株))

キーワード:再処理工場、重大事故、蒸発乾固、重大事故対策

再処理施設では、使用済燃料をせん断・溶解し、MOX粉末又はガラス固化体を製造するまでの間は、放射性物質は硝酸に溶解された状態で存在し、これらの溶液を複数の貯槽に貯蔵しており、特に発熱量の大きい溶液を内包する貯槽には、溶液を冷却するための冷却コイル又は冷却ジャケットが備え付けられており、これにより常時水冷している。この冷却機能が喪失し、代替する措置が講じられない場合には、貯槽に内包する溶液が有する崩壊熱により溶液の温度が上昇し、沸騰に至ることで、飛沫同伴により溶液に含まれる放射性物質が放射性エアロゾルとして気相中に放出される(重大事故の蒸発乾固による放出)。本発表ではこの冷却機能が、地震、長時間の全交流動力電源の喪失又は冷却水を循環するためのポンプ等の動的機器の多重故障を原因として喪失した際に、蒸発乾固に対処するための重大事故対策の種類、内容等について報告するものである。