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[3I10] 高レベル濃縮廃液の沸騰乾固事故の研究
(3)廃液の温度上昇に係る熱収支式の導出ならびに水および硝酸放出速度の検討
キーワード:ルテニウム、高レベル濃縮廃液、再処理
冷却機能喪失後,廃液が沸騰し600℃の乾固状態に至るまでの温度変化および気相に放出される各種ガスの生成速度の変化を時間の関数として求めることを可能とした。この際,貯槽周りの系全体の熱収支式を導出し,模擬廃液による実験を実施して水および硝酸の放出速度を求めて熱収支式を数値解として解くことにより,求める時間関数式の解を得た。得られた情報は,揮発性Ruの環境放出に至る経路での低減効果の検討に活用することができる。また,各種放射性物質を含む気相移行成分の放出量の時間的推移を予測可能とするため,事故対応を検討する上での基本情報となる。