2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[3I13-15] 臨界対策

2019年9月13日(金) 15:35 〜 16:25 I会場 (共通教育棟 2F D21)

座長:加藤 徹也(電中研)

15:50 〜 16:05

[3I14] 六ヶ所再処理工場において想定する重大事故(臨界)への対処について

(2)有機相での臨界事故への中性子吸収材(m-カルボラン)の適用可能性について

*阿部 侑馬1、佐藤 友樹1、安齋 喜代志1、堀米 達哉1、楠本 美紀2、坂本 君江2 (1. 日本原燃、2. 富士フイルム和光純薬株式会社)

キーワード:カルボラン、中性子吸収材、溶解度、重大事故、臨界事故、再処理施設

六ヶ所再処理施設において発生を想定する臨界事故には、再処理プロセスで用いる有機溶媒中(有機相)の核分裂性物質濃度が上昇することによる臨界事故が含まれる。有機相での臨界の場合,従来より核燃料施設の臨界事故対処に用いられることが多かった硝酸Gd水溶液では、供給後に相分離することにより、所定の中性子吸収効果が得られない可能性がある。そのため、有機溶媒に可溶なほう素化合物(m-カルボラン)に着目し、臨界事故への適用可能性を検討した結果、所定の溶解度が得られるとともに、経年による品質低下についても実用上問題のないことを確認した。