2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 303-3 ヒューマンマシンシステム,高度情報処理

[3K11-14] 安全文化とレジリエンス

2019年9月13日(金) 14:45 〜 15:55 K会場 (共通教育棟 2F E21)

座長:佐相 邦英(電中研)

15:00 〜 15:15

[3K12] 緊急時対応におけるノンテクニカルスキルとレジリエンス・ポテンシャルの関係性

*北村 正晴1、大場 恭子2、吉澤 厚文3 (1. (株)テムス研究所、2. JAEA、3. 長岡技大)

キーワード:緊急時対応、レジリエンス・ポテンシャル、ノンテクニカルスキル

原子力発電所の緊急時対処能力に関連して,関係者のノンテクニカルスキル(non-technical skill: NTS)の向上が重要な課題とされている。一方,レジリエンスエンジニアリングの視点からは,組織の緊急時対処行動が効果的に機能するためには,対処する,監視する,学習する,予見するという4つのポテンシャルが高いレベルにあることが要請される。本報告では、NTSとレジリエンス・ポテンシャルの関係性を,緊急時対処能力との関連において検討した。筆者らは、先行研究において、発電所職員の上記の4つのポテンシャルが実際に東電福島第一原子力発電所事故の過酷度低減に寄与していることを明らかにしてきた。本報告では、それらのポテンシャルと、重要な認知的NTSである、状況認識、意思決定との関係性を明らかにすることを試みた結果を報告する。