2019年秋の大会

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一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[3L01-05] 核融合炉材料1

2019年9月13日(金) 09:30 〜 10:55 L会場 (共通教育棟 2F E22)

座長:長谷川 晃(東北大)

10:30 〜 10:45

[3L05] F82H鋼のクリープ特性に及ぼす微小試験片厚さの影響

*長坂 琢也1、申 晶潔1、室賀 健夫1、安堂 正巳2、酒瀬川 英雄2、加藤 太一朗2、谷川 博康2、野澤 貴史2 (1. 核融合研、2. 量研機構)

キーワード:微小試験技術、ブランケット構造材料、表面効果

F82H鋼は核融合炉ブランケットの構造材料第一候補である。その照射クリープ特性評価にあたっては、管壁厚さ0.2 mmの内圧管クリープ試験片が用いられている。その変形体積は標準試験片と比較して非常に小さいため、内圧管で求められたデータの妥当性を判断するためには、クリープ特性における試験片の寸法効果を明らかにする必要がある。そこで本研究では、試験片の厚さがクリープ特性に及ぼす影響を調査する。平板微小試験片の厚さを0.14 mmから1.2 mmの範囲で変化させた。ゲージ部の長さと幅はそれぞれ5 mm及び1.2 mmである。負荷応力120 MPa、試験温度650°Cの場合、厚さ0.141及び0.268 mmの試験片の破断時間は約200 hであり、0.525 mm以上の試験片の300~360 hより短かった。表面近傍での拘束の小さい転位の運動等が薄い試験片のクリープ変形促進の原因として考えられる。