2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[3M01-04] 核分裂1

2019年9月13日(金) 09:45 〜 10:50 M会場 (共通教育棟 3F A31)

座長:片渕 竜也(東工大)

10:15 〜 10:30

[3M03] 高エネルギー領域における複合核の中性子数および角運動量の変化が核分裂片質量分布へ与える影響

*田中 翔也1,2、廣瀬 健太郎2、西尾 勝久2、有友 嘉浩1 (1. 近畿大学、2. 原子力機構)

キーワード:核分裂、原子核物理、動力学模型、統計模型、中性子放出

アクチノイド領域核種において高い励起エネルギーを有した複合核では核分裂と中性子放出が競合して発生する。これはマルチチャンス核分裂という概念によって扱われてきた。ウラン、ネプツニウム、プルトニウムについて理論計算を用いてこの効果の影響を調べた。その結果、高い励起エネルギー領域ではマルチチャンス核分裂の影響により、核分裂片質量分布の形状が複合核の中性子数に依存して変化することが分かった。また、複合核の有する角運動量についても議論する。