2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[3M05-08] 核分裂2

2019年9月13日(金) 10:50 〜 11:55 M会場 (共通教育棟 3F A31)

座長:西尾 勝久(JAEA)

11:05 〜 11:20

[3M06] 4次元ランジュバン模型による核分裂の研究

核分裂片の形状と変形エネルギー

*張 旋1、石塚 知香子1、稲倉 恒法1、Fedir Ivanyuk2、千葉 敏1 (1. 東工大 先導原研、2. キエフ原子核研究所)

キーワード:核データ、核分裂、ランジュバン模型、核分裂片、多重極モーメント、変形エネルギー

東工大が開発した4次元ランジュバン模型を改良し、個々の核分裂片の四重極及び八重極モーメントの計算を可能とした。ウラン領域核では軽い分裂片の四重極モーメントは重い分裂片より大きく、また四重極モーメントの分裂片質量数依存性は即発中性子の鋸歯構造と非常に似た構造を示すことも分かった。また即発中性子放出機構解明のため、ランジュバン模型で示唆される核分裂片の形状や内部温度に相当する変形エネルギーをハートリーフォック法で微視的に計算し、励起エネルギーの推定を行った。