2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-3 中性子源・中性子工学

[3N01-05] 中性子計測・施設

2019年9月13日(金) 09:45 〜 11:05 N会場 (共通教育棟 3F A32)

座長:前畑 京介(九大)

10:45 〜 11:00

[3N05] J-PARC MLF BL06における集光TOF-MIEZE分光装置の開発

*船間 史晃1、日野 正裕2、小田 達郎2、遠藤 仁3、細畠 拓也4、山形 豊4、田崎 誠司1 (1. 京大工、2. 京大複合研、3. KEK、4. 理研)

キーワード:中性子スピンエコー、MIEZE、中性子回転楕円体ミラー、中性子準弾性散乱、J-PARC

中性子共鳴スピンエコー分光法は、複数の共鳴スピンフリッパーと偏極デバイスを用い、試料の中間相関関数を測定する分光法である。その一つであるMIEZE(Modulated IntEnsity by Zero Effort)分光法は試料位置下流でスピン位相制御デバイスを必要としない。最近、我々は回転楕円集光ミラーを開発することで、中性子経路を厳密に制御することが可能となった。これにより高エネルギー分解能かつ高S/N比の実験が可能である。また、散乱中性子の光路が集光ミラーにより決まるので、偏極解析も比較的容易に行える。本発表では、これらの要素を利用した集光TOF-MIEZE分光法の装置の開発状況とJ-PARC MLF BL06 VIN ROSEで行った最新の予備実験の結果を報告する。