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[3O04] FRPの健全性診断技術開発
キーワード:非破壊検査、FRP、打音検査
FRPの劣化を非破壊的に検出可能、且つ検査員の熟練度に依存しない客観性、記録性のあるAE(Acoustic Emission)センサを用いた打音検査システムを開発し、放射線によるFRP劣化診断技術の実用化を目指している。2種類の繊維材のFRP試験体に対するAEセンサを用いた打音検査により、放射線によるFRPの劣化検出を非破壊的に試みた。照射前後のAE打音検査結果は、ガラス繊維において線量増加に伴う固有周波数の低下傾向が見られた一方、炭素繊維は明確な傾向が見られず、後者が耐放射線性で優れていた。繊維間の傾向の違いは繊維と樹脂の界面における接着がCFRPよりGFRPの方が弱いためと解釈され、ガラス繊維の固有周波数の低下傾向は界面の剥離によるヤング率の低下が要因と考えられる。本開発結果から、AE打音検査によりFRPの劣化を非破壊的に検出可能な見込みを得た。