2019年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-3 原子炉設計,原子力発電所の建設と検査,耐震性,原子力船

[3O09-12] 原子炉設計と耐震評価

2019年9月13日(金) 14:45 〜 15:50 O会場 (共通教育棟 3F A34)

座長:白井 孝治(電中研)

15:15 〜 15:30

[3O11] 矩形タンク内容水の地震時溢水挙動評価

(1)数値解析モデルの適用性検証と溢水量に及ぼす空間解像度の影響

*豊田 幸宏1,2、大鳥 靖樹2 (1. 電中研、2. 東京都市大)

キーワード:長周期地震動、スロッシング、溢水、数値流体力学、振動台実験

本研究では,地震時非線形スロッシング解析手法の確立を目的に,矩形タンク内容水の地震時スロッシングに伴う溢水挙動を対象に,数値解析コードを用いた再現解析を行い,その解析精度を既往実験結果に基づき検証するとともに,数値解析モデルにおける空間解像度の違いが溢水量に及ぼす影響を把握した.
既往スロッシング実験を対象に,オープンソースコードOpenFOAMにより,3次元時刻歴応答解析を実施した.同解析結果によれば,タンク側壁近傍の波高応答ならびにタンク内容水の平均水位応答等に係る計測結果を,本解析結果は,よく再現した.また,数値解析モデルにおける空間解像度を複数変えた感度解析も併せて実施することにより,溢水量算定値に及ぼす影響を明らかにし,溢水量の観点から数値解析結果の収束性について把握した.