2019年春の年会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2F01-05] 原子炉計測

2019年3月21日(木) 09:30 〜 10:50 F会場 (共通教育棟2号館 2F 23番)

座長:豊原 尚実(横浜国大)

10:00 〜 10:15

[2F03] 原子炉ニュートリノモニター開発のための環境放射線測定

*池山 佑太1、清水 慧悟1、赤間 健1、廣田 歩1、中島 恭平1、玉川 洋一1 (1. 福井大学・工)

キーワード:原子炉ニュートリノモニター、環境放射線測定、バックグラウンド

原子炉ニュートリノモニターは原子炉から発生する反電子ニュートリノを用いて、原子炉内部の稼働状況等の監視を試みる技術である。
 これまでの研究では検出器を地下に設置しているため、宇宙線とそれに起因するγ線や中性子を低減した環境で測定しているが、本来は小型で移動可能なものを地上に設置することを目指している。しかし、地上測定におけるバックグラウンド(BG)が、2桁程度高くなることが予想されており、BG事象を低減する必要がある。
 環境放射線測定は設置予定場所で行い、その結果を用いて遮蔽等を検討し、原子炉ニュートリノモニターの設計を検討していく必要がある。
 本研究では、前段階として環境放射線の測定を行った。γ線・中性子・宇宙線を測定できる一組の検出器システムを構築し、それを用いて屋内と屋外で測定を行い、各環境放射線のイベントレートを算出した。本講演では、環境放射線測定の概要と解析結果について発表を行う。