[2F10-12] コンプトンカメラ

[2F11] CdTe半導体検出器を用いたディジタル計測システムにおける高計数率対応

*高崎 史晟¹、河原林 順²、持木 幸一²、羽倉 尚人² (1. 東京都市大学大学院、2. 東京都市大学)

キーワード：廃炉、テルル化カドミウム、高線量率場

現在、福島第一原発の収束作業において高い放射線場の環境が多く存在し、マニピュレーターやロボットを用いた作業がより一層増えることが予想されるが、それらの機器の健全性確保のためにも放射線のモニタリングが必要であり、スペクトル情報の取得が望ましい。そこで小型軽量かつ高計数率に対応した計測システムが必要であり、その候補として化合物半導体検出器であるCdTeを用いた計測システムがあげられる。CdTeは常温で動作可能かつ検出効率が良いという特徴を持つ。本研究ではCdTeを用いたガンマ線ディジタル計測システムにおいて高計数率に対応するために各パルス幅を短くする処理を行いつつ、パイルアップの除去や立ち上がり時間を用いた補正を行うことによって分解能を向上させ、従来のアナログ計測システムより優位性を持つシステムの研究を行った。