2019年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2I12-14] デブリ冷却挙動

2019年3月21日(木) 15:15 〜 16:00 I会場 (共通教育棟2号館 3F 30番)

座長:守田 幸路(九大)

15:45 〜 16:00

[2I14] デブリベッドの沸騰熱伝達特性に関する研究

第三報:限界熱流束に対する粒子層発熱量および粒子層高さの影響

*川上 大良1、桜田 渓史1、坂下 弘人1、小野 綾子2、吉田 啓之2 (1. 北海道大学大学院工学院エネルギー環境システム専攻原子力システム安全工学研究室、2. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:原子炉過酷事故、底面および内部加熱デブリベッド、沸騰熱伝達、限界熱流束、可視化

原子炉の過酷事故時には溶融デブリがペデスタル上へ落下することが想定される.ペデスタルが水張りされている状況では溶融デブリは一部が粒子化し水中に分散し,残りはペデスタル床面に達し溶融プールを形成して表面が固化しクラストを形成する.このような,溶融デブリ表面が固化しその上部に粒子状デブリが堆積した体系におけるクラスト表面からの除熱特性は十分に明らかになっていない.本研究では,直径75mmの伝熱面上に粒子化したデブリを模擬した球形粒子を堆積させて実験を行い,粒子層発熱密度や粒子層高さが伝熱面上の限界熱流束に与える影響を検討した.また,透明伝熱面上に粒子を堆積させ,伝熱面下方から全反射を利用した沸騰様相の可視化を行い,伝熱面上の固液接触挙動の直接観察を試みた.