2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[1D03-06] 核種移行場

2020年9月16日(水) 10:35 〜 11:45 D会場 (Zoomルーム4)

座長:高尾 肇(日揮)

10:50 〜 11:05

[1D04] シーリングシステムの長期劣化が安全機能に与える影響評価

(2)シナリオ設定

*三津山 和朗1、武田 匡樹2、杉田 裕2、大野 宏和2、若杉 圭一郎3、高瀬 博康1、高橋 博一1、橋本 朋子1 (1. QJサイエンス、2. JAEA、3. 東海大)

キーワード:シーリングシステム、地下水流動解析、シナリオ設定

地層処分における坑道の閉鎖技術として考えられている坑道埋め戻し材や止水プラグといったシーリングシステムは、長期的な劣化・変質によって期待されている安全機能が低下し、その結果、閉鎖後にそれらが卓越した移行経路となることが懸念されている。坑道や立坑そのものが核種の移行経路となり得る要因を分析した上で、それらが安全機能へ及ぼす影響を評価することは地層処分の安全性を確保する上では重要である。
 本報告では、シーリングシステムの安全機能が失われた際に生じうる流動パターン(影響モード)を想定した地下水流動解析(透水性の異なる種々の構成要素を考慮した3次元不均質場の流動解析)を行い、施設の劣化等によって卓越した地下水流動経路が生じるかの評価について示す。また、シーリングシステムの機能喪失に関するFEPの整理に基づき、シーリングシステムが卓越した移行経路となり得るシナリオを示す。