2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[1D03-06] 核種移行場

2020年9月16日(水) 10:35 〜 11:45 D会場 (Zoomルーム4)

座長:高尾 肇(日揮)

11:20 〜 11:35

[1D06] 将来の海水準変動の不確かさを考慮した長期的な地形変化評価

*高井 静霞1、島田 太郎1、打越 絵美子2、武田 聖司1 (1. JAEA、2. 株式会社ナイス)

キーワード:地形変化、海水準変動、放射性廃棄物処分、安全評価

放射性廃棄物の処分において、隆起・侵食や海水準変動による地形変化は、地下水流動・地下環境の変化や埋設深度の減少を引き起こし、処分システムの機能を低下させる恐れがあるため適切な評価が必要である。地形変化の定量的な評価方法に、地形発達モデルに基づく数値シミュレーションがあるが、長期的な地形変化に対する実サイトでの検討例は少ない。また評価は過去の外挿を基本とするが、海水準変動については温室効果ガスの影響で過去の変動と異なる可能性が指摘されている。本報では、過去から現在の地形・地質データを基に現在までの地形変化を説明しつつ、将来十万年スケールの地形変化の評価手法を整理した。また氷河性地殻均衡に基づく諸外国の既往評価を踏まえ、グローバルな海水準変動を複数パターン設定した。これらを山地・河川・平野・海域から成る我が国の典型的な集水域に適用し、海水準変動の不確かさが将来の地形変化に与える影響を整理した。