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[1E06] 改良ステンレス鋼燃料被覆管のBWR装荷に向けた研究開発(5)
(3)中性子照射による微細組織変化
キーワード:FeCrAl-ODS合金、事故耐性燃料被覆管、沸騰型軽水炉、475℃時効、中性子照射
BWR装荷を目標としたFeCrAl-ODS合金(12Cr-6Al-0.5Ti-0.4Zr-0.5Y2O3)について、475℃時効または300℃で2.6dpaの中性子照射を施し、これらの微細組織観察・機械特性試験を行った。475℃, 744hの熱時効後、300℃, 2.6dpa中性子照射後の両方においてCrリッチなα'相の析出は見られなかったものの、Tiリッチな析出物が観察された。照射後の引張試験では降伏応力が約200MPa上昇した。微細組織観察から強化因子を計算した結果、照射による転位密度の増加とTiリッチ析出物の両方が降伏応力の増加の原因であると考えられる。