[1G01-07] 熱流動実験・数値解析

[1G06] 熱疲労防止に向けたT字合流部の逆流現象の解明

(2)数値シミュレーションによる実機潜り込み深さの推定

*歌野原 陽一¹、三好 弘二¹、釜谷 昌幸¹ (1. INSS)

キーワード：熱疲労、T字配管、温度変動、数値シミュレーション

原子力発電所のT字合流配管下流のように、高低温水が混合するような部位での熱疲労現象はよく知られているが、近年、合流部から分岐管上流へ遡った地点での熱疲労事例が報告されている。T字合流配管での可視化実験では、主管・分岐管流量比次第で主管内の流れが分岐管へ逆流する様子が観察されている。本研究では、主管内の流れが分岐管内に間欠的に逆流・侵入する現象を対象に数値流体計算を行った。可視化実験と比較し、数値計算で潜り込み深さの再現ができることを確認した上で、主管を高温170℃、分岐管を室温20℃の実機温度条件としたところ、浮力の効果により、実験での等温条件よりも潜り込み深さが深くなる結果となった。