2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[1I08-10] 核変換システム

2020年9月16日(水) 15:45 〜 16:45 I会場 (Zoomルーム9)

座長:日野 哲士(日立GE)

16:15 〜 16:30

[1I10] I-129のFBR炉内装荷による核変換の成立性

*木村 優斗1、高木 直行1 (1. 東京都市大)

キーワード:LLFP、核変換、高速炉、炉内装荷

LLFPの1つであるI-129は極めて長い半減期と粘土質鉱物に吸着しにくい性質を持つため、地層処分の安全評価上、重要な核種と認識されている。そこで、Na冷却高速炉を用いたI-129の核変換処理技術について検討した。
従来のLLFP核変換研究では、炉心特性への影響を最小化するため、炉心周辺領域への装荷が想定されていたが、本研究では径方向ブランケットを削除することなく、中性子束の高い炉心領域にI-129を装荷することで、効率的核変換と燃料増殖の両立を試みた。
「もんじゅ」を対象炉心とし、集合体に配置された燃料ピンの内、各隅の6本をBaI2ピンに置き換え解析を行った結果、炉心特性へ大きな影響を与えることなく、I-129の実効半減期を約16年(100万分の1)に短縮できることが分かった。