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[1J02] 大規模公共イベント等における核・放射性物質モニタ技術開発
(2)可搬型GPS付ガンマ線測定装置の試作
キーワード:核セキュリティ、広域モニタ、大規模公共イベント、可搬型ガンマ線検出器、GPS、放射線量分布マッピング
原子力機構では、大規模イベントなどにおける核テロを抑止するため、核・放射性物質を検出する迅速かつ広域をモニタするための技術開発を行っている。技術開発の一環として、GPSを取り付けたガンマ線測定装置を試験的に開発した。GPSは位置精度を上げるため、準天頂衛星「みちびき」からの電波に適用できるものを用いた。ガンマ線検出器としては、CsIシンチレータを用い、定期的にスペクトルと計数をデータとして取得することができる。おおよそ0.8μSv/hの環境放射能の中で、1秒間隔の測定で歩きながら環境放射能測定試験を行った結果、おおよそ倍低程度の放射能となるホットスポットが容易に確認できることを確認した。発表では、開発した検出器の性能試験の結果と今後の展望について発表する。