2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-3 原子炉設計,原子力発電所の建設と検査,耐震性,原子力船

[1K07-11] 新型炉開発および先進原子炉施設設計技術

2020年9月16日(水) 14:45 〜 16:15 K会場 (Zoomルーム11)

座長:宮川 高行(原電)

14:45 〜 15:00

[1K07] 軽水炉使用済燃料を原料とする塩化物塩高速増殖炉の成立性に関する検討

*松前 信伍1、高木 直行1 (1. 東京都市大学)

キーワード:塩化物塩、高速増殖炉、溶融塩炉、使用済み燃料、燃料温度係数

現在、Gen-IVの炉型の1つである溶融塩炉(MSR)には、フッ化物塩熱中性子炉、塩化物塩高速炉、液体金属冷却塩化物塩高速炉など、多様な概念がある。
本研究ではMoltex社のSSR(Stable Salt Reactor)を参考に燃料増殖性能を検討した先行研究と、Elysium Industry 社のMCSFR(Molten Chloride Salt Fast Reactor)を参考に、軽水炉使用済み燃料中の重元素酸化物を塩化物へと転換して燃料に用いる3000MWthの大型炉を想定した。溶融塩炉が持つ負の燃料温度係数を利用し、Pu富化度の調整に加えて燃料温度を低下させることで核的性能を向上させることで溶融塩化物塩高速増殖炉(MCSFBR)としての成立可能性を検討した。