2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 403-1 リスク評価技術とリスク活用

[1L07-14] 津波PRA

2020年9月16日(水) 14:45 〜 17:00 L会場 (Zoomルーム12)

座長:蛯澤 勝三(電中研)

16:15 〜 16:30

[1L13] 津波PRAに関する技術基盤の構築

その12: 津波影響のある人間信頼性解析(HRA)の高度化

*桐本 順広1、武田 大介1、野々瀬 晃平1、早瀬 賢一1、倉沢 弘樹2 (1. 電中研、2. 中部電力)

キーワード:人間信頼性解析(HRA)、津波PRA、叙事知、人的過誤事象 (HFE)、原子力発電所

これまでのPRAにおける人間信頼性解析(HRA:Human Reliability Analysis)は、内的事象レベル1PRAにおける中央制御室での事故対応操作を主な対象としてきた。本研究では、外的事象である津波PRAのレベル1及びレベル1.5でモデル化される人的過誤事象のうち、主に津波影響のあるものを抽出し、電中研報告O18011 「叙事知に重点を置いたHRAガイド」を参考に、人的過誤確率を評価した。具体的には、定性分析については手順書の精査や運転員へのインタビューを通じて、1)タスク構造情報、2)時間進展情報、3)人間行動の行動形成因子情報、を叙事知として収集し分析した。定量化手法にはEPRIが開発したHRA Calculator®を用いたが、各操作に対する習熟による従属性の考慮やストレス影響評価の明確化、複数のチームが同時に異なる場所で行動する操作に対する新しいタスクタイムライン図を活用するなどの改善を行った。また、津波時特有の建屋からの退避時の水密扉の閉操作の評価手法を開発し、適用した。