10:45 〜 11:00
[1M02] 4層ホスイッチ検出器によるβ・γ同時弁別型線量計の開発
(2)装置設計と基本性能評価
キーワード:β線、γ線、フォスイッチ、4層、弁別
福島の廃炉現場では、従来運転プラントに比べてFPに由来するβ線管理が極めて重要であり、眼の水晶体線量限度引き下げの法制化に伴い、より簡便かつ確実なβ線線量率の現場測定技術の実現が重要な課題となっている。現状のβ線線量率測定には主として電離箱サーベイが用いられているが、β線寄与分の評価には、β線遮断フィルタの装着有り無しでの2回測定と差分評価が必要であった。高線量率環境下での測定であり、差分情報にはγ線成分の誤差伝搬が避けられず、測定被ばくや測定値の信頼性という観点でも解決すべき課題は多い。
これらの課題解決に向け、β線の軌跡に沿ったエネルギー付与とγ線の確率的反応という特性の違いに着目し、新たに(3+1)層型のフォスイッチシンチレータによる線量当量率演算手法の実現を目指している。
本発表では、解析手法を用いた検出器構造の設計結果と線種弁別手法方法について報告するとともに、線種弁別に係る基礎試験の結果について報告する。
これらの課題解決に向け、β線の軌跡に沿ったエネルギー付与とγ線の確率的反応という特性の違いに着目し、新たに(3+1)層型のフォスイッチシンチレータによる線量当量率演算手法の実現を目指している。
本発表では、解析手法を用いた検出器構造の設計結果と線種弁別手法方法について報告するとともに、線種弁別に係る基礎試験の結果について報告する。