[1M01-04] 線量計開発

[1M04] リアルタイムγ線スペクトル・線量同時計測システムの開発

*西村 日加里¹、三好 孝明¹、日下 祐江¹、玉置 真悟¹、佐藤 文信¹、村田 勲¹ (1. 大阪大学大学院工学研究科環境エネルギー工学専攻)

キーワード：逐次型ベイズ推定法、線量測定、ガンマ線ㇲペクトロスコピー

現在、医療現場では放射線が不可欠なものとなっている。しかし、患者の治療が第一優先で医療従事者の被ばくに関しては重視されない傾向がある。著者の研究グループでは、医療従事者の被ばくに対する意識向上と医療現場での被ばく低減のため、CsI（Tl）結晶とMPPCを組み合わせた、リアルタイムにγ線のエネルギースペクトルと線量を同時に見ることのできるスペクトロメータの開発を行った。測定で得られる波高分布からエネルギースペクトルへのリアルタイム変換には逐次型ベイズ推定法を用いた。スペクトルの推定結果の正確性の評価を行うため、あらかじめスペクトルの形が分かる標準γ線源を使用した放射線場で実験を行った。その結果、複数のγ線混在場でもリアルタイムにエネルギースペクトルと線量の同時計測が可能であることが分かった。