2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[1M09-12] ガンマ線・X線測定2

2020年9月16日(水) 15:55 〜 17:05 M会場 (Zoomルーム13)

座長:富田 英生(名大)

16:25 〜 16:40

[1M11] 放射線量とエネルギースペクトルによる放射線源の位置推定

*佐藤 駿1、山崎 はるか1、高瀬 つぎ子1、山口 克彦1 (1. 福島大)

キーワード:放射線源の推定、機械学習、エネルギースペクトル、プラスチックシンチレーションファイバー、モンテカルロ法

原発事故後の廃炉作業などを行う場合,「放射線源の核種と位置」を推定することは重要な課題であり,我々は,機械学習の手法を用いた推定方法について検討を行ってきた.「機械学習を用いた放射線源の位置推定法」を実用化させるためには,モンテカルロ-シミュレーションを用いて作成した学習データと実測の測定データの整合性をとる必要がある.
今回,実験室レベルの標準放射線源(10 kBq以下)を用いて,放射線量とエネルギースペクトルの空間分布の測定データを収集し,モンテカルロシミュレーションによる学習データにフィードバックさせることで,実測データとの整合性を図った.放射線量の2次元分布やエネルギースペクトルの測定にはNaIシンチレータを用い,3次元の線量分布測定には,「らせん状に配置したプラスチック・シンチレーション・ファイバー」を用いた.これらの実測データを用いて,機械学習による推定の検証を行った.