2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[1N01-03] 核分裂理論

2020年9月16日(水) 10:00 〜 10:55 N会場 (Zoomルーム14)

座長:湊 太志(JAEA)

10:00 〜 10:15

[1N01] 4次元ランジュバン模型による236U, 240Puの核分裂片TKEの励起エネルギー依存性

*島田 和弥1、張 旋1、石塚 知香子1、千葉 敏1 (1. 東工大)

キーワード:核データ、ランジュバン方程式、原子核物理、核分裂、運動エネルギー

ウランやプルトニウムの核分裂における反応過程の理解を深めることは重要である。その核分裂を理解することは、原子炉での反応や廃棄物の管理などにつながる。核分裂時の運動エネルギーの洞察には、3つのパラメータ、すなわち伸び、質量非対称、フラグメント変形を用いた3次元ランジュバン方程式が用いられてきた。しかし、低エネルギーにおける核分裂計算には不向きであるなど改善の余地がある。そこで各フラグメントの変形を個別に処理できるように4次元ランジュバン方程式が開発された。本研究では4次元ランジュバン方程式を用いて236U、 240Puの核分裂片のTKEの励起エネルギーを計算した。その結果、励起エネルギー増加に伴い運動エネルギーが減少する傾向を得ることができ、分裂の様子をよく再現することができた。