2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[1N10-12] 核データ測定1

2020年9月16日(水) 15:35 〜 16:25 N会場 (Zoomルーム14)

座長:明午 伸一郎(JAEA)

15:35 〜 15:50

[1N10] Sn-Pb合金の透過中性子測定による熱中性子散乱則の実験的評価

*上村 拓也1、堀 順一1、佐野 忠史2、西山 潤3、寺田 和司1、中島 健1 (1. 京大、2. 近大、3. 東工大)

キーワード:Sn-Pb合金、中性子透過法、中性子飛行時間法、熱中性子散乱則、KURNS-LINAC

京都大学複合原子力科学研究所の電子線型加速器を用いて、Snと小型モジュール炉の熱輸送媒体の1つとして研究されているSn-Pb (Sn:60%, Pb:40%) 合金試料の透過中性子束を、中性子飛行時間法を用いて測定した。その結果から、Sn-Pb合金において0.01eV以下のエネルギー領域に結晶構造に由来するブラッグエッジが観測された。また、Sn-Pb合金は固体状態のものと加熱して液体状態にしたものについて、それぞれ同様に測定と解析を行い、それらの結果を比較した。合金の固体と液体状態における中性子散乱則に関する結果について報告する。