2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 201-1 原子核物理,核データ測定・評価・検証,核反応工学

[1N10-12] 核データ測定1

2020年9月16日(水) 15:35 〜 16:25 N会場 (Zoomルーム14)

座長:明午 伸一郎(JAEA)

16:05 〜 16:20

[1N12] 直線偏光ガンマ線を用いたTa-181の核共鳴蛍光散乱実験

*静間 俊行1、Mohamed Omer2、羽島 良一1 (1. 量研、2. 原子力機構)

キーワード:核共鳴蛍光散乱、コンプトン散乱ガンマ線

Ta-181はアクチナイド核種と変形度などの核構造的特徴が一致しており、核物質の非破壊分析において、模擬試料として使用するため、励起準位の共鳴幅やスピン・パリティなどの詳細な情報が必要である。そこで、米国デューク大学において、レーザーコンプトンガンマ線ビームを用いて、Ta-181原子核の核共鳴蛍光散乱実験を行った。中心エネルギー約3.0MeV、半値幅約4%のレーザーコンプトンガンマ線ビームを、Ta-181ターゲットに照射し、散乱ターゲットからの共鳴散乱ガンマ線を5台の高純度ゲルマニウム検出器を用いて測定し、入射ガンマ線の偏光面に対する散乱ガンマ線の角度分布を測定した。本講演では、直線偏光レーザーコンプトンガンマ線ビームを用いて行ったTa-181の核共鳴蛍光散乱実験の結果について報告する。