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[2E15] 炉心燃料物質と黒鉛の化学的反応性に係る検討 (3)二酸化ウランと黒鉛の示差走査熱量分析(その2)
キーワード:高速炉、核燃料、二酸化ウラン、黒鉛
炉心燃料物質を黒鉛により安定に冷却・保持できることを確認するため、前回の報告に引き続き、二酸化ウランと黒鉛ブロックの示差走査熱量分析を実施した。試料最高温度を1500℃までの高温とした条件、鉄等の構造材物質が混在する条件で反応を調べた結果、黒鉛の重量変化は黒鉛の酸化反応のみであり、酸化鉄や二酸化ウランからのわずかな酸素の供給では黒鉛の重量減少は非常に小さいことを確認することができた。このことから、「常陽」の安全容器内条件下では黒鉛ブロックの侵食は無視できる程度であり、黒鉛ブロックが炉心燃料物質を安定に冷却・保持できることを確認した。