2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[2F03-06] FP,燃料デブリ挙動

2020年9月17日(木) 15:30 〜 16:45 F会場 (Zoomルーム6)

座長:長瀬 誠(日立GE)

16:15 〜 16:30

[2F06] 含水燃料デブリの挙動評価システムの構成(II)

*小川 徹1 (1. 原子力機構)

キーワード:燃料デブリ、シビアアクシデント、放射線分解、溶解、水素

燃料デブリは、事故進展過程に依存した多様な性状を有し、また、物理状態も変化する。その挙動予測手法は今後得られるデータに基づき、適時修正、増補が容易なものであることが望ましい。また、実験室系のデータを実体系・実時間の予測に結びつけることのできるシステムが必要となる。デブリ粒子の凝集、保有水状態に応じた放射線輸送解析を行うために、個別要素法とモンテカルロ解析とを組合わせた。さらに、放射線分解反応解析とデブリ表面反応解析とを組合わせるためのPythonパッケージを用意し、放射線分解水素発生や燃料溶出の文献データと照合する解析を進めている。放射線分解解析では、測定体系の構成を柔軟に反映するとともに、個々の現象の効果を診断を容易にできるようにした。そのために、また、基礎データのjsonファイルセット、文献データをまとめたcsvファイルセットを整備した。