[2G01-07] シビアアクシデント

[2G02] 浅水プール中に落下する液体ジェットの侵入挙動

(8)3D-LIF法を用いたジェットの流動挙動と微粒化現象の実験的評価

*山村 聡太¹、吉田 啓之²、堀口 直樹²、金子 暁子¹、阿部 豊¹ (1. 筑波大、2. JAEA)

キーワード：シビアアクシデント、ジェット挙動、浅水プール、3D-LIF法、微粒化挙動

軽水炉における炉心溶融事故発生時、溶融した燃料は下部プレナムの冷却材プールに落下すると想定されている。溶融燃料ジェットは冷却材との相互作用により、微粒化、冷却そして固化すると考えられており、安全性の観点から、溶融燃料の冷却性能の評価が求められている。しかしながら、その実現には、冷却材中における液体ジェット挙動、熱伝達、相変化それぞれに対する理解が必要である。

本研究では、特に冷却材プールが漏洩や蒸発によって浅水となった場合を対象とし、その際の液体ジェット挙動の解明を目的とする。液体ジェットの射出実験を行い、3D-LIF法を用いることで、液体ジェットの非定常3次元形状を取得した。これにより、2次元的計測手法では困難であった体積や表面積、座標の3次元計測に成功した。本報では、微粒化挙動に着目し、微粒化の発生位置、微粒化物の径および速度について評価した結果を報告する。