2020年秋の大会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2G01-07] シビアアクシデント

2020年9月17日(木) 10:00 〜 12:00 G会場 (Zoomルーム7)

座長:山路 哲史(早稲田大)

10:45 〜 11:00

[2G04] JBREAKによるDEFOR-A実験解析に基づくデブリ堆積モデル開発

*菊池 航1、堀田 亮年1 (1. 原子力規制庁 シビアアクシデント研究部門)

キーワード:デブリベッド、JBREAK、ジェットブレイクアップ、凝集、原子炉キャビティ

軽水炉のシビアアクシデント時には,格納容器機能喪失を防止するため,溶融デブリを安定的冷却する重要となる.しかし,MELROR等の総合SA 解析コードでは,プラントの全体挙動を最適予測することを目的としデブリベッドの形成や冷却過程を単純化しているため,不確かさ因子の評価が困難である.そこで,不確かさ因子を考慮し、影響を定量化するため,我々は三次元溶融物の界面追跡法に基づくデブリベッドの形成や冷却を評価するTHERMOS-JBREAKを開発している.
冷却されにくいという特性を有していることから,冷却性の評価を行う上で集積デブリの評価が重要となる.そこで,本研究ではKudinovのモデルに基づいて,高い溶融物過熱度条件のケースにおける集積デブリ形成現象を評価することを可能にするモデルを開発した.本発表では,開発したモデルを用いてDEFOR-A実験解析に基づく、デブリベット形状の解析を行いモデルの評価と妥当性確認解析の結果について報告する。