[2G13-18] 燃料集合体熱流動

[2G16] 燃料集合体内冷却水の気液二相流の挙動解明に向けた研究開発

(8)ウォーターロッドを模擬した非加熱ロッド周辺のバンドル内ボイド率分布

*新井 崇洋¹、宇井 淳¹、古谷 正裕¹、大川 理一郎¹、飯山 継正¹、植田 翔多¹、白川 健悦¹ (1. 電中研)

キーワード：5×5バンドル、ボイド率分布、沸騰二相流、加速器駆動X線CT、ウォーターロッド

沸騰水型軽水炉の燃料集合体は、ウォーターロッドや部分長燃料の採用等によって構造が複雑化してきた。最適な熱的余裕を確保したうえで燃料の高燃焼度化を進めるためには核熱結合解析コードの高度化が必要であり、燃料集合体内の減速材密度分布、すなわちボイド率分布の予測精度の向上が重要となる。燃料集合体内の幾何形状の変化は、瞬時局所の沸騰二相流に影響を及ぼすため、その幾何形状に応じた沸騰二相流実験データをもとに、汎用性の高いモデル開発、妥当性確認がなされることが望ましい。本報では、当所の軽水炉三次元熱流動実験設備（SIRIUS-3D）と加速器駆動高エネルギーX線CT装置を用いて、ウォーターロッドを模擬した非加熱ロッドを有する5×5バンドル体系でのボイド率分布を高温高圧条件下で計測した。得られた実験データに基づき、非加熱域周辺で変化するボイド率分布に及ぼす流動条件の影響を比較、分析した結果を報告する。