[2G13-18] 燃料集合体熱流動

[2G17] 5x5バンドル中心部の非加熱管が飽和プール沸騰時のボイド挙動へ与える影響

*植田 翔多¹、新井 崇洋¹、宇井 淳¹、古谷 正裕¹、大川 理一郎¹、白川 健悦¹ (1. 電中研)

キーワード：5×5バンドル、飽和プール沸騰、ボイド挙動、サブチャンネルボイドセンサ、非加熱管

沸騰水型軽水炉の燃料集合体には非発熱部であるウォーターロッドなどが存在し、加圧水型軽水炉では炉内計装用案内シンブルなどの非発熱部が存在するなど、バンドル内の出力は必ずしも均一ではない。非発熱部周辺でのボイド挙動は冷却材密度反応度フィードバックに影響するが、基礎的な知見は十分ではない。また、過酷事故解析を行う場合には、炉心におけるプール沸騰時のボイド挙動を再現できることも重要となり、非加熱管を含むバンドル体系におけるプール沸騰時の多次元沸騰挙動を把握する必要がある。本報では、5×5バンドルの中心部に非加熱管を有する体系におけるプール沸騰について報告する。当所の軽水炉三次元熱流動実験設備（SIRIUS-3D）とサブチャンネルボイドセンサ（SCVS）を用いて、高温高圧条件におけるバンドル内の熱的非均一性が沸騰二相流のボイド率分布や速度分布などといったボイド挙動に与える影響を検討した。